③人脈リスト:活用方法
「就職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われています。
前回作成した「人脈リスト」をどのように活かしていくか?をお話しします。
「転職は人脈で決まる」と言っても過言ではありません。特に中高年層の再就職には重要なポイントになります。
その為には、整理した「人脈リスト」を活性化する必要があります。
あなたの人脈が公式な求人ではない隠れた求人(潜在的な求人)を知っているかも知れません。公式な求人だけが求人ではありません。潜在的求人も立派な求人です。
人脈活用は結果が出るまで時間がかかる場合があります。そこで他の転職活動と並行して人脈に接触しておく必要があります。
しかし人脈を通して職を紹介してもらおうとしてはいけません。
「どこか紹介してくれませんか!」「いい仕事ありませんか!」等は禁句です。
いくら親しいあなたの人脈でも大半の人は「困った事になった!」「めんどくさいな!」等々及び腰になります。
むしろ再就職に対する「アドバイスをお願いする」「情報をお願いする」という気持ちで相手に接することです。
人は頼られたり自尊心をくすぐられたりすると嬉しいものです。でもプレッシャを掛けられると逃げたくなります。
自分の気持ちをしっかり伝え、まず面会できるように誠意を尽くしてお願いをすることです。
「こんな話が出来るのは貴方だけです、ぜひご意見をお聞かせいただけませんでしょうか?」
それでは人脈活性化に向けての具体的行動をお話ししましょう。
①しっかりした人脈リストを作る
・前回お話ししたように現在のご自分の人脈の棚卸をしっかりすること。
②その中から5人の人脈を選出する
・この人なら話を聴いてくれて助言をもらえそうだという人を5人選びます。
・全ての人脈が上手く行くわけではないので次も準備しておく。
③その5人に手紙と電話で面会をお願いする
・退職挨拶状(人脈リストほぼ全員に出す。特に5人には丁寧に)を退職後すぐ出す。
・次に志すビジネスについてもしっかりお伝えする。
・転職について「ぜひご意見をお聞かせ願いたい」とお願いする。
④面会
・面会出来たら、自分の気持ち・考えを具体的に話す。
転職に向けての具体的目標を伝え、その業界、その仕事に詳しい人を紹介して頂けないかお願いする。
・知人を紹介していただく
1人の知人が3人の知人を紹介していただく、その3人が3人づつ紹介して 頂けば9人の人脈が増える。次は9人が27人に。
それこそネズミ算的に増えていきます。
それが「ねずみ算式人脈づくり」です。
・面会には精査した「履歴書」「職務経歴書」を持参してアピールします。
⑤面会後すぐに礼状を出す
・自分を強く印象づけるように。自己アピールもさりげなく。
・セールスポイントを宛名面の下半分に記入することも大切。
・さらに人脈のご紹介をお願いしておく。
⑥紹介者にはお礼の電話を入れる
・紹介者への当然の行動。
・次の人脈の構築の為に。
⑦紹介者及び次の人脈には「就職活動中間報告書」のFAXを入れる
・必ず手書きにする。
・定期発信(必ず第一土曜日/第三土曜日)。
・継続支援をお願いする。
このようなFAXはかなりのプレッシャー?になる。
⑧再就職が決定したらすぐお願いした全ての人脈にお礼状を出す
・今後あらゆるシーンにご意見を頂ける人脈となる。
・今後の人脈拡大の基本人材となる。
このような活動によりねずみ算的に人脈を増やしていきます。
仕事を紹介してくれる可能性はねずみ算の第3段階から第4段階のところで発生することが多いようです。
あなたの貴重な人脈は再就職活動に役立つだけでなく、これからのビジネス活動に大いに影響してきます。もちろんプライベートにも大いに役に立つはずです。
人脈は貴方の意識した行動で確立されるものです。
人脈と言う情報ネットワークの構築はこれから意識して創り上げてお行くことが大切です
その作り方のポイントはまたの機会にお伝えしましょう。
では次回をお楽しみに。
井口隆三郎プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
講師プロフィールを見る