人材ビジネスで成功するヒント

「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」の＜プロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える＞は本号で「その⑩」になります。

「キャリア式職務経歴書」を制作指導できない者はプロの「キャリア・コンサルタント」、プロの「キャリア・カウンセラー」ではないといってよろしいと述べましたが、この言葉に触発されて、いま「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」を名乗って仕事をしているのだが、ぜひその作り方を知りたいという人に教えます。

「その⑩」は、サブタイトルを「キャリア式職務経歴書」制作ノウハウ「その②」とします。
「キャリア式職務経歴書」づくりは、職務遂行能力の「見える化」です。いよいよ「キャリア式職務経歴書」を作ります。再就職にあたり職務遂行能力があなたのウリです。職務遂行能力が単にありますといっても経営者は信用しません。「キャリア式職務経歴書」において、あなたがウリとする職務遂行能力を活用してこれまでの業務遂行において上げた業績・成果を、手段やプロセスをもって具体的に説明することによってのみ経営者を納得させることができます。職務経歴書のタイトルは「主たる経験及び達成事項」とします。サブタイトルとして次行にポイントを落とした文字で（職務経歴書）と記載します。タイトルを「主たる経験及び達成事項」とすることによって、あなたのクライアントである作り手が「職務経歴書」制作に取り組む意欲が格段に前向きになることに気づくと思います。

自己分析の集大成とも言える「キャリア式職務経歴書」制作にあたりこれまで作成したワークシートから必要に応じ次の情報源を使います。

１.時系列業務経歴書・・・・・実績/貢献度合<何を/何時迄に/どの程度>
２.専門分野別職務経歴書・・・専門分野/在籍年数/経験内容/専門知識/資格/実績/貢献度合
３.成功体験/失敗体験キャリアシート・・・成功体験/成功の五要因
４.職業興味検査・・・・結果記録用紙の成功する確率の高い職群上位三位まで
５.天職探索ワークシート・・・天職５職種

これらのワークシートの作り方/使い方は「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)/認定キャリア・コンサルタント」養成講座で修得することができます。同時に記入見本を入手することができます(男性版/女性版)。
「キャリア式職務経歴書」制作に取り掛かるにあたり、クライアントが再就職先として目指す、業種と職種を特定してください。
これによってアピールすべき職務遂行能力の種類がおのずと決まります。得意とする職務遂行能力であるが再就職先であまり評価されない能力を訴えたとしても意味がないからです。「キャリア式職務経歴書」では、クライアントが有する職務遂行能力のうち「これだけは誰よりも優れる＝余人をもって代えがたい」と信ずる職務遂行能力上位五位までを選び、上位から順に、能力名・通算経験年数(学校卒業後・他社の職歴期間も含む)・サブタイトル・職務遂行能力の定義・業績/実績具体例(複数以上)を記述するものです。必ずA-4判2枚でつくります(決して3枚にしてはなりません。相手が読まないからです)。誰にでも分かる平易な言葉を使いながら格調高く、クライアントの強みをしっかりと主張するよう指導してください。

＜「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える＞は連載です。プロのノウハウ・スキルを正確に理解し修得するために、必ず「その①」から順を追って熟読してください。

【次号につづく】

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