「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える・・・その15.

人材ビジネスで成功するヒント

「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える・・・その15.

白根陸夫■講座卒業生のみなさまへ・・・「PCCニュース」配信します。
白根陸夫が「キャリア・ブレーン及びジピカが主宰する養成講座」卒業生に限定して発信する「PCCニュース」を未受信の卒業生は、修了証№と氏名をご連絡ください。shirane@cb-tokyo.co.jp毎週1回・月曜日定期発信しています。毎回役立つ情報満載、大好評です!

<「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える>は連載です。プロのノウハウ・スキルを正確に理解し修得するために、必ず「その①」から順を追って熟読してください。

求人募集に応募したいと希望するクライアントに対し、プロの「キャリア・コンサルタント」、プロの「キャリア・カウンセラー」は、クライアントがその求人案件に応募し、面接選考の前に行われる書類選考を必ず突破することのできる、応募書類づくりの指導・助言が出来なければなりません。書類選考に必要な応募書類は三種類です。
すなわち、添え状・履歴書・キャリア式職務経歴書(主たる経験及び達成事項)です。多くの応募者の書類の中から「これぞ我が社が待ち望んでいた人材だ!」と経営者を感嘆せしめる応募書類を仕上げることのできる実力を有する「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」がプロです。前号から二回に渡り、プロがつくる履歴書のノウハウを教えします。

本号は「履歴書」の作り方・その2です。履歴書は市販されているものは使いません(B-4判又はA-4判)。市販されているものは記載項目があらかじめ刷りこまれていて、指定された箇所に自分の履歴・経歴を手書きで記入するようになります。記載項目以外のウリはどうするのでしょうか。もっと自由にクライアントの強み、ウリをアピールさせなければ厳しい書類選考に勝ち抜くことはできません。
A-4判の白紙に自由につくります。必ず2ページ構成とします。

2頁目は学歴※、免許・資格※、賞罰(受賞についてはスペースあればその理由を明記する)※、教育・訓練受講歴※、海外渡航歴、その他(生年月日・健康・趣味・家族)※、仕事に対する姿勢※を記載します。※は必須の記載事項です。

1ページ目の「経験知識要約」は自己アピール文です。経営者のもとには、外部及び社内(定年間際の人)から自薦他薦によって毎日、たくさんの履歴書が送られてきます。経営者は一通一通真剣に読みます。経営者の関心は「社員に採用したらどれぐらい利益貢献があるか」つまり使える人材を探し出すことが経営者の責務だからです。送られてくるもののほとんどは「市販型履歴書」すなわち、「手書きの履歴書」です。手書きの情報量でどれだけ差別化できるでしょうか。履歴書と職務経歴書を経営者が読んで「よし、これは使える人材だ!会ってみよう」と瞬時に判断してもらわねばなりません。他人と同じようなカタログ(市販型履歴書)ではいつもその他大勢となってしまい、なかなか書類選考合格まで行きつきません。書類選考は100%突破できるようにしたいものです。

「経験知識要約」は一行32文字×8行から10行が理想的です。履歴書ではここが最も大切なアピールポイントです。
このほかの情報は事実に基づき作成するものだからです。この文字数を限度にあなたがいかに有能にして意欲あふれる人材であるかを自己アピールするのです。書類選考の合否はここで決まります!
名文を考えてください。前職でしか通用しない用語を極力使わないこと。職務遂行能力をできるだけ抽象化して、これまで培ってきた力をいかに発揮し業績向上に貢献できるかを、分かりやすく平易に思った通り表現すれば相手に理解してもらえます。面接時必ず冒頭で要求される自己紹介のために事前に「経験知識要約」を暗誦し臨みます。この文字数であれば、1分40秒程度に収まります(自己紹介は2分が限度です。それ以上長い人はその場で不合格が決まります)。まことに「就職は一番力のある者ではなく、一番準備した者が勝つのです」。2ページ目末尾の欄は「仕事に対する姿勢」です。「仕事に対する姿勢」とは、あなたの仕事観です。仕事に対峙した時に常に変わらないこころのあり様です。あなたの仕事に対する考え方を正直にアピールしてください(枠で囲む)。
例文を紹介しましょう。できるだけ一行で、箇条書き5〜6項目が適当です。

*情熱を持って取り組み、常により高い目標設定を自ら行う(行います)。
*目標を達成するために必要な努力を惜しまない(惜しみません)。
*プライオリティを意識して優先順位を設定し、約束ごとや納期を厳守する(します)。
*良好なコミュニケーションの維持、向上を常に心がけて仕事をする(します)。
*部下指導・育成にあたっては、長所を伸ばし弱点を克服するよう、常に相手の立場やレベルを考慮する(します)。
*時代のニーズへの対応を念頭におきながら、あたらしいものへチャレンジし続ける(ます)。
*企業にとってどんな策が有効か、たんに短期的な売上を伸ばすのではなく、長期的なビジョンのなかで考える(ます)。
*従来のやり方に拘らず、顧客に喜ばれ、企業にとっても最善の策であれば、何とかそれを実現できる方法を見出し、売上・利益に貢献するよう努める(ます)。
*販売計画、行動計画は常に進捗状況を把握の上、遅れが生じた時は早急にその原因を探り、対策を立案・実施する(します)。
*どんな業界においても、常に顧客の求めるニーズを意識し、どんなサービスや商品をどんな場面で提供したら良いかを見出す(します)。
*作業完了後はその経緯を再検討し以後の作業の計画、実施にフィードバックする(します)。

写真は、写真館で撮影してもらい、CD媒体で受け取ります。そのデータを使って履歴書に刷り込みます。会社によっては面接時に写真貼付の履歴書を要求するところがありますので、その指示にしたがってください。書類選考時に不利になることはありません。「オリジナル型履歴書」はすべてPC「ワード」で作成します。「キャリア式職務経歴書」も同様です。これらは一旦つくりこんでおけば、応募したい案件を知った時点で、即応募することが出来ます。「市販型履歴書」に、都度手書きして応募する人に比べて時間と労力において格段の差を付けることが出来ます。ゆとりの出た時間は、応募先企業の研究や、面接対策、セルフ・マーケティング活動にあてることが出来ます。書類選考は、応募者が採用後どれだけ即戦力になる可能性があるか否かの判断です。役に立つ人材情報が満載されている応募書類が勝つのです。

注:プライオリティ=重要性と緊急性の両方から評価し高いものから低いものへの順序付け(「優先順位付け」のこと)。

【次号につづく】

■他に類を見ないノウハウ・卓抜したスキルを修得しライバルに圧倒的な差をつけよう!
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定期更新日:毎月第1月曜日/第3月曜日

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更新日:月二回



白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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