「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える・・・その18.

人材ビジネスで成功するヒント

「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える・・・その18.

白根陸夫■講座卒業生のみなさまへ・・・「PCCニュース」配信します。
白根陸夫が「キャリア・ブレーン及びジピカが主宰する養成講座」卒業生に限定して発信する「PCCニュース」を未受信の卒業生は、修了証№と氏名をご連絡ください。shirane@cb-tokyo.co.jp毎週1回・月曜日定期発信しています。毎回役立つ情報満載、大好評です!

<「キャリア・コンサルタント」「キャリア・カウンセラー」のプロを目指す者が修得しなければならないノウハウを教える>は連載です。プロのノウハウ・スキルを正確に理解し修得するために、必ず「その①」から順を追って熟読してください。
前号では、ダイレクトメールのつくり方を教えました。本号では、その活用の仕方を教えます。転職者自身による「セルフ・マーケティグ」実践です。まず求人ニーズに三種類あることを認識してください。求人の発生は3つの場合があります。

増員・・・新規創業、新商品販売、売上増大→組織拡大→中途採用のニーズ。
廃業が創業を上回る現在、ニーズはほとんどゼロに等しい状態です。

欠員・・・定年退職者と自己都合退職者の発生によって欠員補充ニーズが生れます。
定年退職者は年間何人ぐらい発生するのでしょうか。
日本の就業人口はおおよそ6,400万人。このうち、正社員の割合は男女平均して50%と仮定すると、正社員数は3,200万人。40年間働くとすると、(6,400万人×0.50)÷40年間=80万人/年となります。
欠員補充枠は年間僅か80万人しかありません。求職者(=失業者)は常時360万人ほどおります。定年退職者の欠員補充だけを当てにして就職活動をしたとすれば、80万人/360万人=22%、すなわち、10人中2人しか就職出来ないのです。残り8人=280万は不確実な自己都合退職者の発生を待つしかないと言うことになります。不況になると自己都合退職者は減少します。このままでは再就職はなかなか成就しません。
では、どうしたらいいでしょうか。

入替・・・「入れ替え」の作戦の展開で誰でも就職出来る!
今、民間企業では生き残りを賭けて事業のリストラクチャリング(再構築:リストラ)が盛んに行われています。少子高齢化による国内需要の縮小によって、需要の急増する新興国への工場移転が加速され、リストラ施策は今後さらに強く激しく推進されることが予想されます。このうち、人件費のリストラは次のようなプロセスで行われています。
構造改革→量より質→売上より利益→選択より集中→人件費においては、中高年の給与の高い者やローパフォーマースに退職勧告いわゆるリストラを行い⇔削減できた人件費予算をもって、若年の新技術・新技能保有者及び中高年も対象とするハイパフォーマースとの入れ替え=中途採用なのです。この一連の施策によって企業は人材面で体質改善と強化を積極的に図っているのです。

ローパフォーマとは、現組織にいる中高年社員のことです。終身雇用/年功序列賃金制度の下で自動的に積み上がった賃金額と、不景気とデフレによって下がっていく売上高や利益の関係で、見かけ上、中高年社員は一部を除き大多数は相対的にローパフォーマとみなされてしまっているのです。

企業の業績動向によっては、いつ「肩たたき」にあっても不思議ではありません。
入れ替えで求められている新しい人材は若年の新技術・新技能保有者だけではありません。事業の再構築が迫られているなか、中高年の再就職活動者にも挑戦の機会はたくさんあります。経営力の優劣は組織を構成する人材によって決まります。

厳しい時代に生き残るために、すべての経営者は「良い結果を出せる優秀な人材」を常に探しているのです。「適者生存の法則(ダーウィン)」によれば、「最も強いものや、最も賢いものが生き残るのではない。変化できるものが生き残るのだ」とされています。生存競争の結果、その環境に適するものだけが生き残り、他は滅びるということです。

ビジネスの世界に置き換えてみれば、環境変化に適応できる力のある企業だけが生き残ることができるのです。経営者の人材観もまた然りです。いま雇用している「優秀な人材」は果たして数年後も「優秀な人材」であり続けるでしょうか。今は使える人材ではあるが、これからの経済環境の激変に頭が固くてとても使いものにならないと、その人材について経営者が評価したとしたら、再就職活動者は目の前に人材の入替えニーズ(求人)があるということにいち早く気付かなければなりません。

自衛隊時代に培った真の実力をどのように具体的に「見える化」して、経営者にアピールできるかが課題です。入れ替えニーズの見つけ方のコツが分かれば、そして真の実力の「見える化」のコツが習得できれば、再就職活動は難しくありません。
これから人材流動化時代が本格的に始まります。これまでに培ったあなたの実力をフルに発揮できる場がいくらでもあるのです。

早期に転職や再就職を成就する者には共通した行動特性があり、なかなか決まらない者には共通した行動特性があります。この差は現状認識の違いから生じています。
ここで、あなたの思い込みを再度検証してみましょう。
・・・正しいと思う答えの□欄に☑を付してください。

Q-1 景気が悪いから私の再就職は難しい。
      □1 そう思う   □2 そう思わない

Q-2 年齢制限を超えているから再就職できない。
     □1 そう思う   □2 そう思わない

Q-3 募集していない会社へは応募してもムダだ。
     □1 そう思う   □2 そう思わない

正解は三問とも「そう思わないです」
さらに、再就職で勝利するには“五ムシ”を徹底的に実行することです。

一 年齢の無視
二 性別の無視
三 学歴の無視
四 職歴(経験)の無視
五 募集の無視

就職活動においても「適者生存の法則」が生きているのです。

【次号につづく】

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「コーチング事例集」
定期更新日:毎月第1月曜日/第3月曜日

【土居 砂智子先生ブログ】
「どこも教えない就職活動のヒント」
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更新日:月二回


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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