「情報ネットワークの構築」について
今回から、「情報ネットワークの構築」についてお話しします。ここでは、中途採用のほとんどが人的ネットワークを通じての採用であるという現実と、人脈を拡大することの重要性を認識していただき、人的ネットワークへのアプローチ方法を伝授します。
「中高年ホワイトカラーの再就職のほぼ半分は人脈で決まる」ということをご存知でしょうか?つまり、情報ネットワークの構築は、DM送付、人材斡旋会社の利用より効果的なのです。これはコンタクトをとる相手が、公式な求人ではない潜在的な求人ニーズを把握している可能性が大きいからです。
そこで、他のアプローチと並行して、人的接触を図るようお勧めします。しかし、「知人に職を紹介してもらう」というと、大半の人はおよび腰になってしまいます。今までの関係が崩れてしまうのではないか、借りを作ってしまうのではないか・・・などさまざまな不安が渦巻くからでしょう。
まずは、視点を変えることが大切です。就職を「依頼する」のではなく、再就職に対する「助言を求める」という考え方を持ちましょう。自分が卑屈になる必要はないですし、相手に過度のプレッシャーを与える必要もありません。相手がこちらのペースにのり、知らず知らずにプレッシャーを感じるように仕向けることがポイントです。
ご自身の人脈の中から、この人なら話を聞いてくれて助言をもらえるだろうと考える知人を5人選びます。そして、この5人に「こんな話ができるのはあなただけ、是非ご意見をお聞かせ願いたい」と転職活動をしていることを話し、転職についての助言を求めてみましょう。