7、今までの業務経歴を整理する(時系列)その4
⑤「実績・貢献度」(あなたの売り)の具体的記入方法—
2、キーマンに興味を待たせる表現方法
「転職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われています。
前回は「時系列職務経歴書」の作成のポイント
④あなたの「実績・貢献度」を最大限に表現するポイント。
⑤「実績・貢献度」(貴方の売り)の具体的記入方法。
1、「あなたの売り」(実績・貢献度)に気づくヒント。のお話をしました。
今回は希望する転職先のキーマンが「なるほど!大したものだ!」と納得し、あなたに興味を持たせる表現方法をお話します。
⑤−2、あなたに会ってみたくなる「実績・貢献度」の具体的表現方法。
あなたの「実績・貢献度」即ち「あなたの売り」の部分を印象的かつ具体的に表現することが大切です。
キーマンの知りたいものはこの部分だけです。
それを読んだ希望転職先のキーマンが「なかなか面白そうだ!ちょっと会ってみようかな!」
と思わせる事です。
具体的表現は下記の通りです。
(イ)5つの要素で表現すること
(ロ)アクティブな動詞を使い、前向きでプラス思考であることを表現すること。
(ハ)キーマンの質問にあらかじめ備える表現にすること。
各々についてお話しましょう。
(イ)5つの要素で表現すること。
企業活動で最大限の利益を追求するためには次の5つの要素が必要になってきます。
その要素を含んだ記述例を参考にしてください。
・品質:高い方がよい。
EX 不良率を○○%低減させた。
・コスト:コストは下げた方が良い
EX 運送費を○○%削減した。
・数量、納期:納期は短く、数量は多い方が良い。
EX 納期遅れを○○%に低減させた。
・時間:短いほど良い。
EX 新製品開発期間を○日短縮させた。
・人数:少ないほど良い。
EX 事務の効率化を実行し、人件費を○○%下げた。
(ロ)アクティブな動詞を使い、前向きでプラス思考であることを表現すること。
動詞は前向きなプラス思考の表現を使うことが大切です。
例えば「行った」より「断行した」の方が受ける印象は前向きに感じます。
その他、「成し遂げた」「完遂した」「乗り切った」「打開した」等々。
自分の「実績・貢献度」は自信持って、堂々とプラス思考の表現でアピールすべきです。
(ハ)キーマンの質問にあらかじめ備える表現にすること。
「実績・貢献度」を売り込む時、キーマンが質問しなくてもあなたの実行してきたことが十分理解できるように表現することが必要です。
キーマンは単なる実績だけでなく、そこに至るプロセスの中にあなたの可能性を見つけたりします。
何をしてその結果を得たのか知りたいのです。
単に結果だけ表現するのではなく、そこに至るプロセスを明確にすることによってあなたが成し遂げた「実績・貢献度」がより印象的になります。
「○○を○○することによって(プロセス)、○○を○○した(結果)」
EX
個別の成功体験、失敗体験を営業マン全員と共有することによって営業所の新規獲得率が15%アップした。
転職活動は自分の「実績・貢献度」の中で、相手が必要とする部分を分かり易く表現し自信持って「売り込む」活動です。
次回は今までお話した「時系列職務経歴書」を資料としてあなたの得意分野をしっかりキーマンにアピールできる、一味違った「職務経歴書」の書き方をお話します。
お楽しみに!
井口隆三郎プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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