「キャリア・アップ転職は成功する(2007年問題への処方箋)」 その−1:定年制度を働く側から考える

人材ビジネスで成功するヒント

「キャリア・アップ転職は成功する(2007年問題への処方箋)」 その−1:定年制度を働く側から考える

よく講演を請けることが多いのですが、定年後の再就職についてのテーマが多くなっています。大勢の聴衆を前にして、「あなたの定年は何歳ですか」と聞きますと、全員が「満60歳」と答えます。「そうではない」と白根陸夫がいいます。「満60歳」は、入社した会社の就業規則に書いてあるだけで、その組織の決まりなのです。私達が入社する以前に組織が勝手に決めたことです。私達自身の「定年」は、私達自身で決めなければなりません。人生80年時代といいますが、満60歳時点の平均余命は、男性21.93年、女性27.40年もあるのです。平均して男性は82歳、女性は87歳半まで生きるのです。満62歳の白根陸夫の場合、まだあと20年生きることになります。やれやれこれから長い長い20年という思いです。健康、金、仕事、家族と20年間の手当てはどうか、「自分の定年は60歳」など組織の決まりを鵜呑みにして、取り敢えず退職金でのんびりなど考えている人はいないでしょうね。とんでもなく長く、退職金も使い果たし、気楽になどしていられない厳しい現実の生活が待っているのです。組織の決めている、満60歳は、組織のことであって、個人の定年は、平均余命の尽きる5年前に設定せよというのが白根陸夫の主張です。男性の定年は、満77歳、女性の定年は、満82歳と考えるべきであるというのが、白根陸夫の持論です。組織の決める「満60歳」とは、自分と当該組織間で契約した、長期継続雇用の期間満了日のことであると認識すべきです。自分自身が決めている定年とは、まったく関係ないものなのです。だから、満60歳時における再就職は、転職なのです。定年を迎えての「再就職」というと、なにやら無理やり辞めさせられて已む無く不本意な気持ちで会社を替わらざる得なかったという、ネガティブなイメージがあいますが、「転職」というと、それも「キャリア・アップ転職」ととらえるとバラ色の夢がいまから描くことができます。夢ならば、誰しもこれを現実化したくなります。その準備は早ければ早いほどよいのです。ここまで話を進めると、聴衆は「はっと」して、急に顔が明るくなります。事後のアンケートでは全員等しく「定年ではなく長期雇用契約の期間満了」と聞いて、「まさに、目からウロコが落ちた」ということを実感したと記されます。今、あなたは、どのような準備をしていますか。2007年から始まる団塊の世代の、長期雇用期間満了は、ファーストキャリアの終焉であると同時にセカンドキャリアのスタートでもあります。この間、24ヶ月間もあります。夢の実現に向けて今から準備すれば、誰でも必ずこれを実現することが出来ます。「先手必勝」「積極果敢」でチャレンジしましょう。「中高年の再就職は難しい、厳しい」といわれますが、こういうネガティブなことは信じてはなりません。人の逆を考える、人の逆の行動をすることによって活路が拓けるのです。ではあなたのウリはなにか。それを次号では考えましょう。お楽しみに・・・・・。

白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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