人材ビジネスで成功するヒント

プロのキャリア・コンサルタントのみなさまお元気ですか。白根陸夫です。前号でお約束した、迫力ある業績記述例をご紹介しましょう。業績は、必ず「○○を○○することによって、○○を○○した」。で記述します。これからご紹介するのは、「○○を○○した」。という記述のみです。実は、「○○を○○した」。という記述は比較的簡単に、誰でも出来るのです。他方「○○を○○することによって」という記述は、徹底した自己分析を行い自己理解を十分することによってのみ明確化することができるのです。この自己分析のためのワークシートは、「成功体験／失敗体験キャリアシート」です。これについては、第18号でご紹介させていただきます。それでは、迫力ある業績記述です。（営業関係）・販売経費を○％削減した。・販売予測的中率を○％向上させた。・流通経費を○％削減した。・顧客クレームを○％削減した。（開発関係）開発効率を○％向上させた。・開発経費を○％削減した。・研究装置の稼働率と○％向上させた。・設計業務の外注化率を○％にした。（製造／管理関係）・設計効率を○％向上させた。・部品在庫を○日分削減した。・棚卸資産を○％削減した。・製造工程を○時間短縮した。（総務関係）・通信費を○％削減した。・光熱費を○％削減した。・運送費を○％削減した。・賃借スペースを○％削減した。（人事／経理関係）福利厚生事業のアウトソーシング化率を○％にした。・新人職場配置を○ヶ月短縮した。・月次決算処理時間を○日短縮した。・課内の人員を○人削減した。実績・貢献度の着眼点は、Q（品質）、C（コスト）、D（数量／納期）、時間、人数の六つのほかに、ビジネスの世界で共通して使われている物差し（測定尺度）で表現することによって、説得力のある記述が出来上がります。すなわち、・予算達成率（売上、生産、利益）、・実績伸長率（売上、生産、利益、占拠率、代金回収率、新規取引、受注等）、・向上率（品質、歩留、サービス、納期、クレーム減等）、・回転率（在庫、総資産等）、・労働能率（実働率、出勤率、残業時間等）、・改善成績（機械設備、製造工程、製造技術、生産管理、事務管理等）、・安全成績（度数、強度等）、・創造成績（新機種開発、新管理方式、新戦略・新戦術等）。また、目標に対して実績がどうであったかが重要です。目標は二種類あります。すなわち、成果目標（戦略）と手段目標（戦術）です。各々の目標に対して実績は○％という表現です。もちろん、目標値より実績が上回った結果のみが業績記述の対象となります。では、第１８号では、「説得力ある業績記述のノウハウ」を修得するためのツールである「成功体験／失敗体験キャリアシート」をご紹介します。

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