30代の転職

どこも教えない転職活動のヒント

30代の転職

 2008年秋のリーマン・ショックに伴う世界的同時不況から景気が持ち直し始めて1年半近くが経過しました。しかしながら、同ショック以降企業は採用を極端に絞り込み、今月28日に発表された7月の失業率も依然として5.2%と高水準にあります。特に15〜24歳は9.1%、25〜34歳は6.2%と相対的に若い世代ほど就業しにくい状況が続いています。
 そのような状況下、私どもに就職相談に来られる若い方たちの転職について、最近の事例を基に考えて見ましょう。

 Aさんは、昨年11月の結婚を契機に、12月に私どもに転職相談に来られた30歳の男性です。大学卒業後、パソコン関連商品専門店にて正社員として販売接客業務に5年間勤務。その後2008年5月光ファイバーの通信事業者に転じ、法人顧客新規開拓業務に従事してきました。
 職場では営業部門の中心的な役割を担い、常に目標達成に向けて創意工夫と会社施策の率先垂範を心掛けて、良い成績を上げてきました。
 転職を希望する理由としては、先ず収入面で、ボーナス込みで年収320万円であること、しかも毎日夜遅くまで残業して頑張っても残業代の支給がないこと、労働組合もないこと、ワンマン経営なので多くの同僚たちが退社してしまう状況であること、自分としては成果を上げようと頑張ってきたが長く勤められる会社ではないと判断することが挙げられました。Aさんの希望年収は400万円以上、法人営業職を希望。
 私どもはこれまで9ヶ月の転職活動において色々な業界の営業、営業企画、管理の案件をAさんに紹介し、Aさんは合計8社に応募されましたが、いずれも就職が決まりませんでした。この度9社目でAさんは目出度く希望する就職が適いました。
 就職が決まったのは、設立83年を経た化学品を扱う専門商社(輸入中心)の法人営業職です。ギスギスしてなくアットホームな社風の会社です。国内60名・海外70名、計130名と大きくないものの、特異な商圏を持っており、売上約70億円、経常利益1.5億円を計上しています。
 どの採用企業でも中途採用者に求めているのは、若いからといっても、即戦力です。ですから、これまで就いている職務への地道な努力の積み重ねが大切であり、そこで培われた力量が評価されることにより、転職によるキャリアアップの実現が成し遂げられると考えてほしいと思います。Aさんが、今回就職に成功した要因としては、9か月という長い転職活動期間中に、目の前の仕事に対して「地道な努力」をされ、さらに実力をつけたこと。そして、その実績をどう表すかというコンサルティング、アドバイスを私どもが丁寧にフォローしたことにあります。
 面接では、Aさんが明るく、人当たりが良い営業向きの人物であり、彼の仕事への取り組み姿勢が良いことを評価されました。職務経歴書には、彼は人と人との人間関係を重視すること、顧客や仲間とのコミュニケーションを重視してチームワークによる生産性の向上を図ること、お客様のニーズに応えることを優先すること、更に未経験の商品分野でも常に一から学び努力すること、そしてその道のプロフェッショナルになることを目指して頑張ってきたことは、簡潔に、数字でもわかるように表しました。
 「何度も受けているけれど、決まらない」と嘆く転職活動中の皆さん、適確なコンサルティングと、フォローがあってこそ、転職は出来るのです。その転職活動期間は、長くなることもあるでしょう。諦めず、私どもに相談してください。力になります。

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