転職希望条件のうちの「給与」について考えてみましょう。

どこも教えない転職活動のヒント

転職希望条件のうちの「給与」について考えてみましょう。

考え方のポイントは?

転職するならば、「給与は以前と同じか、それよりも高い方が良い」と考える方が、多いと思います。ただ以前より高い給与を望んでも、昨今の厳しい経済状況では、なかなか実現しないというのが現実です。
一方で、給与条件より、仕事のやりがいやキャリアアップに繋がるかどうかということを重視する転職者の方も、若い世代を中心に多くなっています。前回ご紹介しましたA子さんのように、少し遠回りのようでも、給与に拘らず自身のキャリア構築のためという目的を明確にして、最終結果として給与・待遇面もステップアップしていくことも可能です。いずれにしても、自分自身は、給与、やりがい、キャリアアップなどの、何を一番重視するのかを明確にしておくこと、生活するには最低限いくら必要かという点も、正確に捉えて書き出し、確認しておくことが大事です。
そして、今までの給与は、その企業内だけでの評価であるとの認識を持ち、客観的な自身の市場価値を確認しておきましょう。インターネット上での市場価値査定の有料サイトもあるので、利用してみるのも良いでしょう。
現時点での月次の給与額だけでなく、賞与や今後の昇給の可能性・見込、福利厚生なども含めた「生涯給与」の観点からも、求人情報を総合的に判断していきましょう。そのほかにも、基準外給与(時間外手当、住宅手当、家族手当、交通費、その他の手当支給の有無や範囲、額など)についても確認しておきます。
入社後の努力・貢献・能力などを認めての昇給がある会社、経営者なのかどうかという点も、しっかり見据えて求人先を探していきましょう。
給与に関しては、入社時の月給だけで判断するのではなく、総合的・長期的観点で判断していくことが大切なポイントです。

土居 砂智子土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ

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