転職希望条件のうちの「勤務場所」について考えてみましょう。
考え方のポイントは?
勤務場所(勤務地)について考える場合、現在の住まいを起点にして求人情報を探す方が多いと思います。有効求人倍率が低く、なかなか自分の希望する求人がない、なかなか採用されないというような状況であれば、思いきって転居することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。今まで探していた地域以外での求人を探すことで、道が開ける可能性もあります。
有効求人倍率とは、毎月厚生労働省が発表している求人倍率の指標のことです。
公共職業安定所(ハローワーク)に登録している求職者(月間有効求職者数)に対して企業からの求人が何人寄せられているか(月間有効求人数)を示すもので、月間有効求職者数÷月間有効求人数で求められます。この数値が高ければ、仕事に就ける可能性も高くなるという目安になります。
毎月の有効求人倍率は、各公共職業安定所で知ることができます。有効求人倍率は、地域によって異なりますので、今まで求職対象としてきた地域の有効求人倍率が低ければ、有効求人倍率の高い他地域を検討してみるのも、早く希望の仕事に転職できる方法のひとつといえます。
また、勤務地にこだわる場合、事業所を全国展開している企業へ応募する際は、地域勤務限定の募集でない限り、求人している事業所以外への勤務もありうるということも念頭におき、応募時点での確認が必要です。
勤務地にこだわるのか、仕事内容の方に重きを置くのか、今一度、自身や家族を含めた生き方、価値観などの再確認が必要といえます。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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