転職希望条件のうちの「職種」について考えてみましょう。②
考え方のポイントは?
今回は、適性チェックに注目してみましょう。いわゆる職業適性検査、職業興味チェックというものですが、Web上の就活サイトなどで実施されている無料のものや、キャリアカウンセリングや各種研修を実施する企業での有料のものなどがあります。以前は、独立行政法人労働政策研究・研修機構のホームページの「キャリアマトリックス(総合的職業情報データベース)」での2種類の無料診断があり、ハローワークインターネットサービスからもアクセスできたのですが、行政刷新会議の事業仕分けで2度の「廃止」評価を受けて平成23年3月31日で終了しました。私個人としては、残念だと思います。案外、知らない人が多かったと思いますから、もう少し周知されるよう工夫されていれば、利用者数もUPしていたのではないでしょうか。
さて、この職業適性検査というのは様々な種類がありますが、能力スキル・性格・興味関心などの面から、質問に回答して傾向を分析するものです。自分はどういう仕事があっているのか、興味はどこにあるのかといったことを知る、再確認する際に役立てることができます。その際に大切なことは、どのような診断テストであっても絶対的なものではない、診断結果はあくまでも傾向性・可能性のひとつとして参考にするというスタンスです。このような検査は、「あなたは、この仕事に向いています。」と決定づけるものではなく、様々な角度から分析して、「あなたと同じ傾向の人はこういう職業に就いている人が多いので、職業検討の際の参考にしてください。」というアドバイスとして受けとめましょう。
Web上での無料診断は、インターネット環境があれば自宅からでも手軽にアクセスできます。大阪府総合労働事務所職業カウンセリングセンターのホームページでは、MIO職業興味チェックリストというテストが実施されています。
他にもご自分で信頼性の高いサイトを探し、一度受けてみて希望職種決定の参考にされてはいかがでしょうか。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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