転職希望条件のうちの「職種」について考えてみましょう。③
考え方のポイントは?
就職活動における自己分析は、読んで字のごとく、自分を様々な角度から分析して就職に役立てることで、いろいろな方法があります。学生の就職活動ではよく使われる言葉です。ここでは、希望職種を決めるための自己分析について考えます。自己分析をしないで就職したという世代の方も多いと思いますが、履歴書、職務経歴書作成や面接を受けるときにも役立ちますので、ぜひ一度取り組んでみましょう。
目標達成の有効な手段のビジョンコーチングにはGROWモデルという手法があり、G=Goal(目標を明確にする)、R=Reality(現状を認識する)、R=Resource(使える資源を考える)、O=Options(選択肢として、複数の方法論を考える)、W=Will(意志すなわち最善の方法を決定、やる気や達成時期の確認)といった5つの要素別に検証していくことで、目標に早く到達できるようにするものです。
希望職種を、今までの経験職種などのイメージからだけでなく、ゼロベースから考えてみたいときには、①自分の置かれている現状・立場を確認する、②自分の想いを知る(人生観、価値観、職業観、キャリアビジョン等)、③自分の財産を確認する(何が使えるか、活かせるか)、この3つの切り口から行う自己分析が有効です。
この自己分析をGROWモデルに当てはめると、Goal=(最終のGoalは良い転職ですが)広い視野から希望職種を決めること、になります。自己分析の3つの切り口のうち、①は、Reality、③はResourceですね。それに②の自分の想いを知るという視点が更に必要になるわけです。Optionsは、本来、方法論の検討ですが、ここでは、どういう職種があるか、Willは、どの職種にするか、いつまでに決めるかになります。
どのような場合でも目標を達成するためには、まずGoalを明確にして、現状と持てる資産を知る、ということは不可欠です。
次回は、自己分析の3つの切り口について、具体的に触れます。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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