転職希望条件のうちの「職種」について考えてみましょう。⑤
考え方のポイントは?
希望職種を3つは考えてみようと言われても、一つしか浮かばない、あるいはもう少しいろいろな職種を考えてみたいという方は、新聞の求人欄やタウンページなどを使ってリストアップするという方法を試してみましょう。いずれも興味・関心を持ったものに○印、心惹かれるけれど躊躇して迷うものには△印、まったく関心も何も湧かないものには×印を付けていく方法です。
タウンページの場合は、巻頭の「職業別・サービス名一覧」を見て、印しを付けていきます。ここには、地域差異はあるものの、およそ2000近くの職業・サービス名が50音順に記載されていますから、かなり幅を広げてリストアップできます。最初は、あまり深く考えずに、数も決めずに直感的にどんどん印しを付けていきましょう。半日近くかかる作業ですが、「ふ〜ん。こんな職種もあるんだ。」というように職種発見・研究と捉えて、時間を作って一気呵成にやります。
そして次に、○、△の印を付けたものを、じっくり丁寧に見直していきます。経験の有無に関わらず、「これならできる」「できそうだ」「やってみたい」「面白そう」と感じるものに絞り込むために、最初とは違う色のペンで、再度、○印を付けていきます。どの程度の数に絞るかは特に決めなくても良いですし、最初から10なら10に絞ると決めてから取り掛かってもかまいません。
新聞の求人募集欄を利用した場合は、少なくとも1〜2週間程度分に目を通して、職種を集めてみます。タウンページを利用する場合よりも出会える職種は減りますし、少し日数はかかりますが、職種と同時に、求人状況も見ることができるというメリットもあります。ピタッとくる情報に出会えれば、即座に応募もできるという一面もあります。
このようにして、かなりの職種をリストアップできてれば、次は「職種絞りこみ表」に記入し、評価基準にしたがって点数評価を行います。「職種絞りこみ表」と職種の評価基準については次回に書きます。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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