転職希望条件のうちの「職種」について考えてみましょう。⑥
考え方のポイントは?
前回はタウンページや新聞を利用しての、職種の洗い出し、絞り込みについて書きました。今回は、その次の段階の「職種絞り込み表」作成と職種の評価基準について書きます。今までご紹介してきた職種を絞り込むための様々な方法で、かなりの数の職種がリストアップされたはずです。それ以外にもご自身が考えた職種もあるでしょう。次は、それらの職種を更に絞り込むために、「職種絞込み表」を作成して評価します。表の項目は、縦にリストアップした職種を記入します。横は、5つの評価項目と合計得点欄、順位の7つになります。
5つの評価項目は、①経験能力(仕事経験が生かせる・うまくできそう)②適性(向いている・長くやっても飽きない)③興味関心(なりたい・やりたい・好き・興味がある)④実現可能性(生活できる収入・可能な求人がありそう)⑤財産活用(金銭意外も含む自分の全ての財産が活かせる)です。
評価(点数付け)は、自分から見て、その職種に対して前述の5つの項目ごとに次の4つの基準で行います。①ぴったりその通り=10点 ②ほぼその通り、それに近い=5点 ③よくわからない、不明、未定=3点 ④そうは思わない、思わないに近い=0点 の4つです。各項目について評価を書き込めたら、合計欄に記入して職種の順位(自分が洗い出し評価した職種の希望順位)を決定します。ここまで完成したら、第三者の客観的視点も持てるように、友人や家族、キャリアコンサルタントなどに表を見せて意見を聞いてみます。新たな視点、発見もあるはずです。
このようにして希望職種候補がリスト化できたら、上位3つの職種に注目して情報収集をします。その職に携わっている人の話を聞くとより具体的にわかります。見方が偏らないように、同じ職種でも複数の方に聞くと良いでしょう。また実際の職場を見たり、職業ガイド本を読むなどで、絞り込んだ職種に関しての具体的イメージ・情報を持った上で、求人情報を探していきます。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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