自身の持っている人脈を整理しましょう
これも転職活動事前準備のひとつです
人脈、人とのネットワーク、つながり。これらの重要性は、様々なところでよく言われますが、転職活動においても重要です。ビジネスを始める時、何かについて知りたい時など、何か行動をおこす時、まずは身近な友人、知人に聞いたり、依頼したりすることから始める場合が多いと思います。転職活動においても、人脈、ネットワークは、とても大切です。転職活動は、セルフマーケティング、自分で自分という商品を販売することにほかならないからです。
人脈を大いに活用して、首尾よく転職を成功させる方もたくさんおられます。その一方で、意外に「転職活動に人脈は関係ない」と思っている方も多い気がします。求人情報を探して応募するというパターンのみが、転職活動だという思い込み、イメージを持っているからでしょうか。あるいは「コネ入社」「縁故入社」などと、実力が伴わないのに入社したというような意味で、ネガティブな表現がされることが多いからかでしょうか。しかし民間企業において、誰かを紹介する、そして採用されるということは、決して不正でも不道徳なことでもありません。紹介していただけるということは、自分を信頼してくださったからこそ、のことです。採用側も紹介者を信頼したうえで実際に本人と面談して決めることが多いですから、最終的に本人の人柄・能力次第であるわけです。ですからなんら恥じることなく、積極的に人脈を活用した転職活動を行うべきです。そのためにも、まずは自分自身の人脈・ネットワークを思い出し、整理してみましょう。
現代は、様々なモノ、コト、情報が、高度に複雑に絡み合っているといわれますが、だからこそ、良質な人と人のつながりが重要になってくるとも言えます。転職活動を良いきっかけとして人脈を整理しておくことが、今後の人脈開拓の新たな方向性を持つことや自分自身への意識付けにもつながります。次回は、人脈の整理、洗い出し方法について書きます。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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