自身の持っている人脈を整理しましょう⑤
これも転職活動事前準備のひとつです
今までご紹介してきました「人脈リスト」が作成できましたら、今度は一人一人について次のような基準を設けてマークをつけていきます。
A 会う機会が多く、なんでも気軽に話せる
B 会えば気軽に話せる
C 年賀状のやり取り程度
D 疎遠になっているが、以前は親しかった
E 名前と顔を知っている程度
F 会うには誰かを介する必要がある(連絡先を知ることも含めて)
転職先に関して依頼しやすいのは、当然AとBの方でしょう。CとDの方も、ご無沙汰していて連絡しにくいと思っても、この際だからと連絡を取ってみることもできます。EやFの方への依頼は自身の中でのハードルが少し高くなりますが、勇気をだして思い切って依頼していくことで、道が開けることもあります。「やれることはなんでもやる!」その気持ちが重要です。
リスト化によって人脈を整理し俯瞰することで、自身の人脈に関しての傾向が明確になります。それをしっかり認識できると、今後の人脈づくりにも強みを生かし、弱みを補うことを心がけられます。ある30代前半の女性は、この人脈リストを作成してみて「自分よりも若い世代(20代)の人脈が、ほとんどない。年上の方が圧倒的に多い。」と気づきました。気づけば、対策を考えることができます。この方は目指している職種の関係上、若い世代との交友が必要になってくるので、不足している部分をどう補っていくかを考えられるようになりました。意識して機会を探すことができるようになったのです。また年配の方が多いという傾向であっても、20代のお子さんを持つ方もおられるでしょうし、そのお子さんの友人や知人を紹介していただけるチャンスもあるはずです。今の人脈の更なる生かし方にも気づくことができました。
「転職活動」という重要なことに直面しているからこそ、人脈整理という少し面倒なことにも取り組むことができるはずです。整理できた人脈は、転職のみならず様々な場面で役立てられます。ぜひ一度、取り組んでみてください。
土居 砂智子(どい さちこ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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