転職活動の流れを整理していきましょう
まずは自己分析について考えてみましょう⑧「興味の棚卸」
今回は、仕事に関する自分の興味の棚卸をしてみましょう。得意なことが必ずしもやりたいこととは限りませんし、やりたいことだけができるわけでもありませんが、得意なこと、やりたいこと、嫌いなことを区別して明確に自己理解しておくことは、大切です。
「興味の棚卸」は、「何をやりたいのか」を明確にするために行います。今までに経験した業務の中で、「やりがいを感じたものや好きだと思えるもの」を思いだして、その「理由」も書き出します。同時に、「苦手あるいは嫌いでできればやりたくない業務」も理由も含めて書き出します。
好きと嫌い、得意と苦手という対照的な2面からの分析で、より明確に自分自身の興味がどこにあるかがわかります。①好きな（やりがいを感じる）業務/その理由 ②嫌いな業務/その理由というように簡単な表形式にしたフォームを、ノートまたはパソコンで用意することで、書き出しやすく対比しやすくなります。この分析は、職種や応募先を決める際の参考にもできます。可能な限り、好きな業務が多いところを選ぶ方が定着しやすいことにもなります。また、現実的には、好きな仕事だけができるとは限りませんから、嫌いな業務であってもその理由を自分の中で明確にしておくことで、どのようにすれば取り組みやすくなるかを考えるヒントにもできます。
自己分析は頭の中で考えるだけで終わらせず、面倒でも具体的に書きだすことが必要かつ重要です。また何においても、必ず「その理由・根拠」や「具体例」までしっかり考えて書き出しておくことは、何度も書きますが、本当に重要で必要なことです。自己分析は、自分に自信を持って明確に相手に伝えられるようにするためのものですから、まず自分自身を説得できる材料を用意しておかなくてはいけません。そのうえで他者である応募先を説得するためには、「なぜそういえるのか」「それはどういうことなのか」を明確しておく必要があるからです。
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土居 砂智子（どい さちこ）
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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