どこも教えない転職活動のヒント

「就職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われます。
就職しようと思うとすぐに「動く」人がいらっしゃいます。離職をしたらすぐにハローワークに行ったり、人材銀行に行ったり、新聞雑誌等の求人広告をチェックしたり具体的な就職活動に「動く」人がほとんどです。
でもちょっとお待ちください。
あなたは何のために就職するのです？
再就職あるいは転職によってどのような充実感・満足感・蓄積感を得ようとしていますか？
単に生活の為ですか？就職して10年後はどのような自分になっていたいですか？
どの様な覚悟で次の仕事に就こうとしていますか？
先日、無事再就職が決まった息子を持つご両親の話を聞きました。再就職がなかなか決まらずやっと就職が出来たと大変喜んでおられました。
その息子を送り出す時「頑張ってこい！でも上手く行かなかったら家の仕事を手伝え！」と
いって送ったとの事。
親としての気持ちは十分わかります。しかし、その息子さんに親の気持ちが「甘え」に
繋がってしまったらどうなるのだろう？
その息子の就職する「覚悟」はどうなっているのか？仕事の対する「夢」はなんだろうか？
その人の人生の夢とどのように連動しているのだろうか？心配です。
仕事にたいする夢もなく覚悟もなく、立ち向かう強い意志も精神もなく、ただ人生を送ってしまうのはもったいない。
冒頭に「一番準備した者が勝つ」と申し上げましたが、準備の第一として再就職、転職の機会にご自分の「キャリアビジョン（今後進みたい仕事上での明確な方向性）」を明確にすることが大切です。
急を要するのは分かります。焦る気持ちも分かります。でもほんのちょっと立ち止まり
「就職活動への心構え、覚悟」を確認してみてください。
あなたの「今後進みたい仕事上での明確な方向性」「人生の設計図・手順書」（キャリアビジョン）を再確認するチャンスが与えられています。
これからのビジネスパーソンは自分で自分のキャリアビジョンを設計し、自分の市場価値（売れ値）を高めることを認識しながら仕事をしていく必要があります。ビジネスの世界ではビジョンが明確で目標を達成するための戦略もはっきりしており、かつ意志強固な人が求められています。
転職する場合はじっくりとキャリアビジョンを設計し、人生の最終目標をも考えて転職活動をスタートさせても十分間に合います。
しかし、変化の時代と言われる今日、いつ何が起こるか分かりません。
想いもよらぬ離職を強いられることもあるでしょう。ある日突然会社が亡くなるかも知れません。
その時はじっくりと覚悟をきめるコーヒーブレイクが必要です。
一呼吸いれてご自分の「キャリアビジョン」を明確にして戦略をしっかり持ち覚悟をもって再就職活動をスタートして下さい。
決して慌てる事はありません。急がば回れです。
就職活動は自分を売り込むマーケッティング。「自分の価値」に値段をつけて売り込む活動です。
次回はどうやって「自分の価値」を明確にするか？をお話しします。
お楽しみに。