どうやって「自分の価値」を明確にするか?

どこも教えない転職活動のヒント

どうやって「自分の価値」を明確にするか?

「就職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われます。
前回は準備の1つとして、ご自分の「キャリアビジョン(今後進みたい仕事上での明確な方向性)」を明確にすることが大切であることをお話ししました。
就職活動は自分を売り込むマーケッティングです。「自分の価値」に値段をつけて売り込む活動です。

そうは言っても転職する決意をして、就職活動をしている間の生活の事を考えておく必要があるのは当然です。
すぐに転職が出来るとは限りません。再就職に伴う生活設計をしっかり行うことが必要です。
突然の離職と異なり転職は自分の意志で職を変わる訳ですので計画的に行うことが出来ます。
会社に勤めている間は社会保険の手続き等は自分で行うことはありません。税金も「高い、高い」とぶつぶつは言いますが詳しい知識を得ている人はほんの一部と思います。
離職をした瞬間から各種保険やら税金に関する手続きはすべて自分で行わなければなりません。
ある程度の退職金はもらったとしても思い切り就職活動をするためには経済的不安はない方が良いですね。
離職を決意した時点から、あるいはそれ以前から「離職に伴う各種保険の手続きと税金の知識」はしっかり修得しておく必要があります。
「再就職に伴う生活設計」のお話は別の機会に譲るとして今回は直接的な就職活動に関するお話をすることにします。
それでは自分を売り込むマーケッティングで「自分の価値」をどのように明確にしたら良いのかお話ししましょう。
転職活動は自分と言う商品に自分で値段をつけて、自分のネットワークで早く求人を見つけて、相手のニーズに合わせて積極的に自分を売り込むことです。
就職支援のお客様の中には、最初の頃、自分に値段を付ける場合、自己中心でかなり高い値段をお付けになる方が多いようです。言うならば「売り値」です。自分が勝手に自分の価値に希望価格をお付けになります。
自分は今までこれだけの実績も技能・技術もあり、社会にも貢献してきた。
給与もそれ相応にもらっていた。今の労働市場を考えてもこれくらいの給与はほしい。等々思っていらっしゃる方が多いようです。
しかし市場はそんなに甘いものではありません。
市場は貴方の価値を「市場価格」つまり「売れ値」で判断します。一般的には「売れ値」は「売り値」よりかなり低くなります。
せっかく希望に燃えて転職しようとしてもそのような低い価格で抑えられてはたまりません。
それではどのようにしてご自分の「売れ値」を高めたら良いでしょうか?
第一にご自分のビジネスパーソンとしての能力を客観的に判断する必要があります。
労働市場がどの様な能力を求めているか?知ることです。
次はご自分の今まで培ってこられたビジネス基礎能力を客観的に分析して、市場が飛びつくようにアッピールする必要があります。
いままで培われた能力は急に高めようとしても無理があります。
しかしいままで培ってきた能力に最大限の付加価値をつけて表現することは可能です。
今持っている能力を市場が求めている能力にマッチするように表現出来れば最高ですね。
ご自分が持っていらっしゃる風呂敷はしっかりアイロンをかけ、しわを伸ばし最大限に広げて見せる事は必要です。日本人は最大限に自分をアピールすることが苦手な方が多い気がします。
大風呂敷は嫌われますがご自分の持っていらっしゃる魅力を最大限に広げて売り込むことは大いに行わなければなりません。
次回は風呂敷の魅力ある広げ方をお話ししましょう。
お楽しみに。

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井口隆三郎井口隆三郎プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ

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