どうやって「売れ値」を高めるか?
(1)ビジネス基礎能力のアセスメント
「転職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われます。
今回はご自分の「市場価格」を魅力あるものとしてどのように表現するか?
市場が「なるほど!この人なら欲しい」と思わせるにはどうしたらいいか?などのお話をしましょう。
転職活動は自分を売り込むマーケッティングと申し上げてきました。
それにはまず「自分の価値」を徹底的に知る必要があります。しかも市場が納得できる価値
(市場価値)でなければなりません。
転職先は仕事のプロを求めています。
転職先には実績及び貢献度の大きい分野を売り込むのも良いでしょうが未経験分野でも新しいその分野で十分活躍できる可能性が高ければ十分売り込むことが出来ます。
どのような分野にも十分応用の出来るご自分の「ビジネス基礎能力」を分析してみることです。
そこでまず仕事のプロとしてどの分野でも必要とされるビジネス基礎能力として「応用力」
と「実行力」について自分をアセスメントしてみましょう。
それでは下記のビジネス基礎能力を評価してみましょう。
①問題発見能力
②状況判断・分析能力
③戦略立案・企画能力
④意思決定能力
⑤職務遂行・実行能力
⑥管理・実行能力
⑦プレゼンテーション・コミュニケーション能力
⑧ リーダーシップ能力
⑨ 創造力・先見力
一例として「問題発見能力」のアセスメント方法をお話ししましょう
問題発見能力とは「何が問題なのかを発見したり問題を見極める能力」です。
・今までの人生に中で問題発見能力を活かして上手く行った、成功したシーンを思い出してみましょう
・仕事面でなくてもOK、地域活動、家庭、友人関係等々あらゆる人生経験の中で問題発見能力が発揮されたと思われるシーンをどんどん思い出してみましょう
・思い出す期間は転職先に売り込むことを前提にすると新しいほど良いです。
語弊を招くかもしれませんが「○○と畳は新しいほど良い」こともあり、直近から過去にさかのぼると良いです
・現在から過去に遡って、ここ半年間で問題発見能力を発揮した事例は何か
・貴方の「売り」はあまり古いものよりここ5年以内のものに価値がありますいつ、どこで、どのような場面でそれを発揮したか?を徹底的に思い出してください。
そして総合的に判断して「問題発見能力」を5段階で評価して下さい
□高い □やや高い □普通 □やや低い □低い
次は「状況判断・分析能力」〜「創造力・先見力」まで全て5段階評価をしてください
提示した全ての「ビジネス基礎能力」を評価した後、「高い」「やや高い」に評価した能力のベスト3を選んでください。
ベスト3の選択基準は転職希望先または転職希望業種で「売れ値」の高そうなものです。
そしてその能力がいかに高いかを説明して下さい
その理由を自問自答してみてください
・なぜ、それが高いと言えるのか?本当に高いと言えるのか?
・どうして、そういえるのか?その根拠は、その証拠はどこにありのか?
・高いと言える実績・貢献度は何があるのか?
すべて書き出して簡潔にまとめて記入ください
これを読んだ相手が「なるほど!確かに問題発見能力を持っているようだ」「この人に一度会ってみたい」と思わせるように表現に工夫がいります。
文章の表現で人を納得させるのもビジネスパーソンとしては大切な基礎力です。
また次回をお楽しみに。
井口隆三郎プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
認定キャリア・コンサルタント
認定エグゼクティブ・コーチ
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