5、業務以外のもの、人間的魅力にも「売れ値」を高める価値がある

どこも教えない転職活動のヒント

5、業務以外のもの、人間的魅力にも「売れ値」を高める価値がある

(1)「業務以外」の活動の実績、経験、内容等からも売れるものは必ずある

「転職活動は一番力のある者でなく一番準備した者が勝つ」と言われています。
前回はビジネス基礎能力としてもう一つ大切な「態度に表れる価値観・情熱」についてお話しました。如何でしょうか?「売れるもの」はたくさん見つかりましたでしょうか?
今回は「業務以外」の活動の中で売れるものを探し出し、付加価値を付けて魅力あるものとして売り出す方法をお話しましょう。

一日の大部分は業務以外の活動をしています。
その中にも「売れるもの」は沢山あります。
学生時代、その後就職して現在に至る間の業務以外の活動の中からその人の魅力、業務に影響する考え方、価値観、行動等の源になるものが形成されていることが沢山あります。

長い人生、業務以外のいろいろな活動の中からあなたの「売り」がどの様に形成されてきたかを自ら認識することも大切です。
私事ですが中学のクラブ活動で2年の途中から剣道部に入部しました。初めての剣道なので竹刀の持ち方も分からない状態でした。ですから後輩にもめちゃめちゃやられる場面ばかり。あちこちに青あざを作りながら必死に頑張りました。学校から帰っても、素振りを何百回もやり、藁人形相手に練習を重ねました。
ある日いつも負けていた後輩にはじめて一本勝つことが出来たのです。
後輩の相手が自信あふれる態度で面をとりに来たところさっとかわしながら胴をはらった。
そのとき部長の先生が「よくやった!」と褒めてくれた事は忘れません。
その時の快感を今でもはっきり覚えています。
その時以来努力すれば何とかなる、必ず結果がついてくる!と常に思うようになりました。
仕事上でも何回も「努力」に助けられました。
転職、再就職は「自分を売り込むマーケティング」です。

このように今の自分の考え方、行動、価値観等の原点はいつどのように形成されてきたかを分析し自分を売り込む材料を明確にしておく必要があります。
それにはまず分析の切り口を定める事です。
①中学時代、②高校時代、③それ以上の学生時代、④会社生活のなかで業務以外の活動
⑤趣味、⑥友人知人、⑦地域活動、⑧家族との関係、⑨その他、
位に分けるとよいでしょう。

各々の切り口における行動を分析します
1、何を?
2、いつ?
3、どの程度?
4、どの様に?
5、だからどうなの?
例えば、中学、高校、学生時代の学業、クラブ活動、友達、仲間を思い出してみてください。必ず今の自分に大きく影響していることが沢山あるはずです。
今の自分の「売り」はいつどこで、何があった時、どのように形成されたのかがはっきりします。
業務上の実績、貢献度以外に労働市場に売り込めるものは沢山あります。
市場は実績、経験、貢献度以外にも必要ならば必ず賃金をはらいます。
自分を売り込む材料は自分で探す以外はありません。今までの業務以外にもそれは沢山あります。
就職、再就職、転職は自分を売り込むマーケティングです。
ではまた。

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井口隆三郎井口隆三郎プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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