「面接者の高等テクニック」

どこも教えない転職活動のヒント

「面接者の高等テクニック」

今回・次回と2回連続で「面接者の高等テクニック」について伝授します。
面接担当者は「面接のプロ」ですから、応募者の本音を引き出すために手練手管を駆使します。ですから、被面接者であるあなたには「どんな状況のもとでも面接の方向を見失わない心構え」が必要です。2つの失敗例を挙げますのでまず読んでみてください。

(実例1)
企業説明・会社の方針や仕事内容の説明も終わり、面接担当者と応募者が打ち解けた雰囲気を作り出し、穏やかなムードになったところで、
「何かお聞きになりたいことはありませんか。どんな些細なご質問でも結構ですから遠慮なくおっしゃってください」
と、いかにも応募者に対し好意を持ったかのようににこやかに語りかけます。
その誘い水にのり、「では」と心を開き、自分の経験談を得々と話す応募者。面接担当者は「なるほど、なるほど」と相槌をうち、感心した風を装います。
さらに、「そのほかに何かお聞きになりたい点があれば・・」となおも話をするように仕向けます。乗せられて、しゃべりすぎるとつい本音が出てしまうもの。その時点で、面接は失敗です。

(実例2)
3〜4人の面接担当者が、職務経験について問いただす口調で次々と質問を投げかけます。各々の人がそれぞれにメモを取り、そのメモ、つまり応募者の言質をもとにして質問を続けます。
何人もの人から次々と質問されると、応募者は前に話したことを覚えていないことがままありますが、これには要注意です。回答の辻褄があわないと、「人格が疑われる」「力量を疑問視される」結果になってしまうからです。


次回は、こうした「面接者の高等テクニック」に乗せられないようにするための秘訣です。
どうぞお楽しみに!

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