人材ビジネスで成功するヒント

「定年後再雇用者の生き生き化を図る」（その４）

さて、新入社員は何年実社会で修行を積めば、一人前のビジネスパーソンンになれるか。中堅社員として実力がつくのは、２８歳ぐらいであろう。管理職としての実力がつくには人によって差があるが、３７歳ぐらいであろう。６０歳まで２３年間、全力投球で職務に精励し定年を迎えている。

「生涯現役」をモットーとすれば、平均余命が尽きるまでの間、男性は２４年間、女性は２９年間、ビジネスパーソンとして脂の乗り切った充実した時間を手にすることができる。こんなに幸せがどこにあろうか。これまでの経験と実績を生かせばなんでも出来るといっても過言ではない。

満６０歳のスタート時点では、ビジネスパーソンとしてはすでにベテランである。新入社員と違うのは、即戦力としてフル稼働できる強みがある。

定年制など勤務していた会社が勝手に決めたことであって、個人にとってはまったく関係の無いことである。現に定年制の無い仕事はいくらでもあるし、中小企業では実質定年制はないと考えるべきである。オーナーに気に入られればいつまででも働いていることができる。むしろ相手もそれを望んでいる。

定年は自身で決めるべき課題なのである。仮に今の会社に定年制があり、自身がその該当年齢に到達したとすれば、その会社での労働契約が終了したという事実があるだけであり、働こうという意欲があれば、定年制の無い、あるいは柔軟に対応する会社に転職すればよろしい。

新しいことに対する吸収力は個人差が大きい。吸収力が落ちたと自認する人もがっかりすることはない。これまでの経験の中に、これから２０年食べていくだけの資源をしっかりもっていることに気づかねばならない。

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