3.面接時の注意と留意点
今回からは面接の注意と留意点についてのお話です。「あなた自身が中小企業のオーナーだとしたら採用したい人物はどういう人か」と考えれば、注意や留意点も自ずと分かることでしょう。
(1) 面接先は中小企業、大企業との違いを理解する
→ 社長=会社、会社=社長 会社は社長そのもの、会社は社長の持ち物!
中小企業の社長はサラリーマン社長ではなくオーナー社長であり、自らの人生と金のすべてを賭けています。社長は決して現状に満足しておらず、いい人材がいればすぐに入れ替えたいと常に考えているのです。そしてその入れ替えた人材を使用人として使います(労働基準法は社長の頭の中にあるだけ。大企業の常識とは大きく異なります)。すなわち、使用人としての礼儀正しい態度ができない人は採用されません。また、中小企業のほとんどが同族企業なので、社長夫人の意見も重視されます。
実例:
大企業出身の優秀な経理マンAさんが中小企業の経理部長への面接を受ける。
無事面接も修了。社長の評価も良く内定直前だった。
ところが、面接後お礼を言って席を立ち、一礼してからドアに向かったとき、背広の肩に「フケ」が沢山ついているのが目についた。奥さんの副社長が思わずつぶやいた。「私、あんな不潔な人と一緒に働きたくない」
面接の中身の充実は当たり前、面接態度・身だしなみが重要なファクターとなることも念頭においておきましょう。