ブログ第7号/OP新サービスを考える・・・5社目の転職成功体験で学んだこと
社長が面接するというので、かしこまって会いました。履歴書と職務経歴書を見ていました。「なかなか仕事ができる人と見込んで会うことにしました。」どこでも言われることは同じです。書類選考で勝つコツは、「自分は、人一倍、カネ儲けがいかに上手か」ということを繰り返し主張する職務経歴書を作ればいいのです。「カネ儲けが上手」とは、いかに人に比べて職務遂行能力が高いかということと同義語です。カネをどのように儲けるか、すなわち、多額の利益をいかに獲得するか、同じことです。商売において、利益を上げるための着眼点は6つです。これを上手く組み合わせて利益を上げるのです。反対に、やり方が下手だと赤字になるという単純なはなしです。では、着眼点とは、1.品質(Q)、2.コスト(C)、3.納期(D)、4.数量(D)、5.時間、6.人数の6つです。「品質を上げ、コストを下げ、納期を短縮し、数量を多くし、時間を短くし、人数を減らす」この状態で最大限の利益が実現できるのです。毎日の仕事とは、このことの実行であるはずです。業績とは、毎日の仕事の結果そのものなのです。毎日の仕事の結果を書くことによって競争力抜群の応募書類が出来るのです。多くの人はこんな簡単なことがわかっていないのです。「一生懸命、頑張って、人一倍寝食忘れて忙しく立ち働きました」など、情緒的な、文学的な表現をよしとしている人がいかに大勢いることか、こういうレベルなので、白根陸夫のビジネスも上手くいっているというものです。40分程度、社長との面談が進みました。面接の終盤で9社の社長が言うことは同じ、「あなたに総務部長をやってもらいたい」とうことでした。さらに、社長が言うことは同じ、「いままで、当社の人事制度は実力主義、成果主義など理想論を言っていたが、現実は年功序列の旧いしがらみでどうしようもない。実は当社には、古くからいる総務部長がいるんだ。この部長、社歴は長く、へ理屈は達者だが、お尻が重く、働かず高給取りで困っているんだ。「ついては、あなたがこの総務部長を辞めさせてくれれば、採用しよう」と9社の社長が言いました。吃驚しました。このことから、あなたが、いま求職活動中とすれば、目を皿にして求人募集の情報を探すことより、自分と同じ職種の人が働いている組織の長にダイレクトに売り込むことで容易に望みを叶えることができるということが理解できたと思います。白根陸夫の推奨する「職務経歴書」で売り込まなければなりませんが・・・。勿論、在職者の処遇をよそから入ってくる者がどうこうできるものではありません。9社のうち、自身のキャリア形成からみて、もっともメリットのある会社を選びました。当然、入社前には人事発令があり、前任者には、社長の判断で、適切な処遇がされていたことはいうまでもありません。これで、私の常識とオーナー社長(9社)の常識とはまったく異質なものだったということがお分かりになったと思います。オーナー社長の常識と雇用されている人の常識の乖離を正しく理解することは、新OPサービスを考えるときの基本です。次号につづく。
白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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