第25号 「私の40年に亘るキャリア形成」−その3 独立開業への途(その7)

人材ビジネスで成功するヒント

第25号 「私の40年に亘るキャリア形成」−その3 独立開業への途(その7)

■独自の「商品やサービス開発力」は、ブログ読者のキャリア形成の中で、すでに十分培われているのです!

学校卒業後、企業人としての経験30年を経過した時点、52歳でいよいよ念願でありました「やりたいことを、やりたいように、やる」を実現しようと5社目の会社を辞めました。時期的に独立するなら足腰の丈夫な50歳台前半がいいと判断したからです。満60歳到達時の平均余命は男性21.93年、女性27.40年です(厚生労働省、平成14年簡易生命表)。男性は82歳、女性は88歳まで生きるということです。私の場合30年ありました。4年に一回チャンスが巡ってきますので、これからさらに7〜8回飛躍のチャンスが与えられていると考えました。絶好のチャンス到来です。
人事管理職経験者が独立開業する時、おおよそ五つのコースがあると思います。
すなわち、?@人材紹介業開業、?A人材派遣業開業、?B人事管理業務受託業開業、?C社会保険労務士業開業、?D再就職支援サービス業開業(キャリア・カウンセラーとして独立を含む)です。私は、諸先輩の活躍している業界で、二番煎じで働くことをこころよしとしませんでした。そこで当時まだ一般に知られていなかった「再就職支援サービス」に着目しました。
当時この仕事は「アウトプレースメント」といわれて、世間ではネガティブなイメージを持たれていました。顧客は外資系企業が中心でした。企業が工場閉鎖や業容転換、組織変更を行うに伴って人員削減、人材の入替えを行います。余剰となった人達の再就職活動の支援が必要になります。アウトプレースメントには企業がそれらの施策を行いやすくさせるための機能が期待されていましたので働く側からはどちらかというと「辞めさせ屋」的なイメージを持たれたのもやむを得ないと思います。当時、開業挨拶に以前からの知り合いの人事コンサルタントや管理職研修講師、人材紹介業の社長の所へ行きますと、異口同音に「アメリカのように人材流動化の活発な国ならいざ知らず、日本は終身雇用の国だから、そんな商売はすぐつぶれる」と冷笑されました。わずか10年前のはなしです。ところがどうですか、その後再就職支援サービス業者は続々誕生し、今では110社、売上高320億円(2002年/平成14年)に成長しています。当時笑っていた仲間は、よくやってきます。「さすがにあなたの慧眼にはほとほと敬服しました。」、「ぜひ私にも仕事を分けてください。」と言ってきています。管理職研修などは自己投資の時代になってしまったのです。企業が費用丸抱えで全員に公平に行うことが稀になってしまったので、仕事がなくなってしまったのです。これほど時代の変化というものは予想を超えて激しいものなのです。
本日は、ここまで。次号をお楽しみに。

付記

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■プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座卒業生のみなさまへ
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白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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