第369号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その44)

人材ビジネスで成功するヒント

第369号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その44)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。「人材コンサルタントのコラム」です。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/ をご覧ください。さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。現在この事業には、四名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第22信>タイトル:産業の盛衰への慧眼を職業選択に活かす】
荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)
米国自動車市場で日本メーカー8社の7月の新車販売シェアが、初めて米自動車ビッグ3を単月で上回りました。またこれまでの首位を抜いて日本メーカーが世界一の自動車メーカーに躍進しました。このような出来事は、凡そ40年間自動車メーカーに籍を置いた私にとって、まことに隔世の感がいたします。かつて米国に駐在した1965−67年当時は、完成車の輸入自由化が始まり、更に資本の自由化が行われれば、日本の自動車産業は壊滅的打撃を受けてしまうと自由化に反対の大合唱でした。二度の石油危機を乗り越えて、日本メーカーは燃費の優れた高品質小型車を武器に米国市場に攻勢をかけ、80年代には対米輸出の自主規制をするまでに競争力をつけました。そして今日では、原油価格高騰によるガソリン高で需要が落ち込む中、米国製日本車が低燃費で、環境対応に優れた車として米国民に受け入れられていることは嬉しい限りです。既に中国が日本を追い抜き、米国に次いで世界二位の自動車市場に成長しました。今後ロシア、インドの新興国が成長する重要市場となりましょう。
今日の原油、資源、穀物価格の世界的な高騰は、石油に依存する経済からの離脱、地球環境問題への対応を強く私どもに迫っています。この世界規模の構造変化は、一時的なものではなく、恒常的なものとみるべきでしょう。
人口減少時代に入った日本市場が縮小してゆくのは必至であり、自動車産業に限らず、主要製造業は世界の成長市場を目指して、激烈な競争を繰り広げてゆくようになるのは必然です。
ここ十数年続いたデフレの時代が終わり、私どもは物価高による生活不安に直面していますが、それに対処するには、自助努力に頼らざるを得ないと考えます。
従って、職業の選択においても、かかる視点から世界の趨勢をよく見極めて、世界で通用してゆける産業並びに会社を選択してゆく必要がありましょう。
そして転職を成功させるには、自分の市場価値を認識し、即戦力として認めてもらえる職業能力を向上させてゆく不断の努力が欠かせないことは言うまでもないことです。【次号に続く】



白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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