第370号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その45)

人材ビジネスで成功するヒント

第370号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その45)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。「人材コンサルタントのコラム」です。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/をご覧ください。
さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。現在この事業には、四名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第23信>タイトル:若年層の転職で乗り越えなくてはならない障害とは?】 荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)
私どもに就職相談に来られる若い方たちの転職について、よくあるケースをおはなししましょう。このようなケースは極めて多いとお考えください。今日のテーマは、「若年層の転職で乗り越えなくてはならない障害とはなにか」です。
Aさんは、大学卒業後、衣料品の製造、輸入、輸出及び販売を行う会社にて正社員として3年6ヶ月勤務し、今年2月に退社しました。その後、4ヶ月の転職活動で色々な業種、職種に応募してきましたが、希望する就職が叶わず、私どもに就職相談に来られた26歳の男性です。
Aさんは店頭での紳士カジュアル服の接客販売業務を中心に、商品管理、在庫管理、売り上げ管理、売り場、販売促進、後輩スタッフの指導などの業務を経験し、店舗マネージメント全般に携わってきた将来性がある優秀な方です。
今後は今までの経験を生かし、本部部門にて商品企画、販促、買い付け、営業などで経営面に携わりたいと考えました。そしてキャリアアップを踏まえ、より幅広い分野で自分を試し、挑戦したいとの思いから転職を決意し退社しました。
これまで本人の希望に適う営業職の案件に何社か応募しましたが、いずれも営業経験がないため書類選考でNGとなりました。
「キャリアアップのため、本部部門での勤務を希望しております。店舗での販売のお仕事は今のところ考えておりません」とのAさんの強い転職希望ですが、採用する側は本部部門における勤務の経験も実績も無いのに、いきなり本部部門勤務を任せるわけにはいかないというのが実情です。
何故ならば、採用企業が求めているのは即戦力となる人材だからということです。
新しい企業に移り、店舗での経験者として更に勤務経験を積み、そこで実績を上げて評価されれば、希望する本部部門勤務もありえることでしょう。
キャリアアップの実現は、そのように時間が掛かりますが、地道な努力の結果として、成し遂げることが出来ると考えてほしいと思います。
若い方々は、転職活動を実際に行ってみて、このような「乗り越えなくてはならない障害がある」ことに初めて気付くことになります。安易に転職できると思い退社する前に、事前に就職事情を十分に調べておくことが肝要と言えます。 【次号に続く】


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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