第63号「改正高齢者雇用安定法施行を機にキャリア・カウンセリングのニーズを掴む戦略と戦術」(その2)

人材ビジネスで成功するヒント

第63号「改正高齢者雇用安定法施行を機にキャリア・カウンセリングのニーズを掴む戦略と戦術」(その2)

白根陸夫のブログ愛読者の皆さん、お元気ですか、白根陸夫です。
本日は、役に立つ情報をお届けします。
あるビジネス交流会の場で、FPとして成功されている方(ペンネーム:招福猫さん)と知り合うチャンスがありました。
そして、「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座」卒業生の皆様に自身の事業展開の成功の秘訣として、日ごろ心していることをアドバイスしていただけることになりました。
商才とよく言われますが、具体的にこのようにアドバイスされると、なるほど、成功する人はこのように考え、かつ行動するものかと改めて感心しました。
将来の独立自営を志す方にとっては見逃せない情報です。続編を期待しましょう。
この情報に関連し、具体的な案件をお持ちの方は、「招福猫さん」をご紹介することができますので、白根陸夫までメールにてご連絡ください。

「起業成功への途(その1:報酬の落とし穴)・・・・・開業指南:招福猫さんより

<報酬の落とし穴>

我々、「プロフェッショナルキャリアカウンセラー」が、プロとして企業と関わり合いになる際に注意しなければならないのが、自己が受け取るべき正当の報酬です。
例えば、改正高齢者雇用安定法の施行後には、中高年社員のセカンドキャリア形成についてのキャリア・カウンセリングの仕事や、キャリア開発研修の講師の仕事が増えていきますが、同時に人事諸制度の改定作業を受注することができます。具体的には、就業規則の改定・企業と従業員の税金問題が出てきます。それぞれの専門分野を社会保険労務士や税理士に丸投げするのも一つの方法でしょう。しかし、ここで、見落としてはならないのが、プロとして自分の受け取る当然の報酬を、知らなかったが為に、他の専門分野の人間に知らない間に仕事をされ、持って行かれてしまうケースです。あなたが企業に対し、前面に立ってコンサルタント活動をするわけですから、当然そこから受け取れる報酬の全てを押さえておきましょう。
例えば、社会保険労務士とチームを組んで活動する場合、助成金を受けとることは出来ないか、事前に確認することが必要でしょう。公的機関から、助成金の活用に成功した場合は、コンサルタント料として助成金の5%程度を報酬として受け取る事が出来ます。もし、あなたが高齢者雇用安定法を切り口に仕事を請け、その部分にだけ固執した場合、社会保険労務士が助成金は別扱いにし、あなたの知らないところで、企業から助成金の報酬を受け取ることが出来ます。
高齢者雇用安定法のコンサルティング場合は、当然、退職金の問題も出てきます。税理士は、この部分の解決策に生命保険を活用する場合があります。この場合も、税理士が生命保険の窓口に成れば、生命保険会社から受け取る手数料は、あなたの知らない間に税理士が受け取る事になります。
個人一人の生命保険であれば、気にする程の金額ではないかもしれませんが、一社丸ごととなると、相当な報酬となります。あなたが、一生懸命営業し、企業にとって最適なソリューションをプロとして提供したわけですから、それらに付随する報酬は、当然あなたに受け取る権利があります。
生命保険の代理店資格を取らなくとも、紹介代理店のような制度を保険会社が用意している場合もあります。代理店にすると、時間的・物理的拘束から、そこまでする必要は無いと思いがちですが、紹介代理店制度は事務手続きや、契約成立後の保全手続きまで保険会社が行います。
メジャーリーグの選手は契約に臨むさい、代理人を立てて自分の契約が不利にならないようにします。あなたも、プロとして活動する以上、自分の受け取るべき報酬は確りと確保しましょう。次号にご期待ください。


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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