第47号「売れるキャリア・コンサルタント/キャリア・カウンセラーのコンピテンシーテスト」(その16)

人材ビジネスで成功するヒント

第47号「売れるキャリア・コンサルタント/キャリア・カウンセラーのコンピテンシーテスト」(その16)

コンピテンシー診断テストの設問例です。前号では200問中、60問の質問にお答えいただきましたが、つぎの10問です(これで、200問中80問)。

回答基準は、次の四種類です。
◎:常にそうあるべきだと考え、新しい知識・情報・スキルを身につけるべく日々研鑽している。
○:クライエントに対する自分のスタンスどおりであると自信をもってそういえる。
△:常にそうあるべきだと考え、クライエントに対応しているつもりだが、自信がない。
×:常にそうあるべきだと考えているが、自分のやり方を優先している。

設問1.個人情報の取得の際に留意すべき事項や利用目的の明示についてクライエントに分かりやすく説明している。(個人18条)
設問2.クライエントとの面接の内容について、メモを取らず言語情報、非言語情報の細部にわたり、面接経緯に対して忠実に論理的に整然と記憶し、面接終了時に正確な面接記録を作成している。
設問3.クライエントの話しの内容、声の調子、動作、しぐさを通して、クライエントの精神的な心の動きが読み取ることができ、適切な対応をとっている。
設問4.一目でわかる資料作りをモットーにしており、考え方に矛盾・齟齬のない資料をパワーポイント等コンピュータソフトを駆使してビジュアル的に作っている。
設問5.面接に対し不安な気持ちになっているクライエントに対し、準備万端なことを話して、元気づけ、勇気づけて面接に前向きに進んでいくように仕向けている。
設問6.何が有効な情報なのか、何が棚卸、修正しなければならない情報なのかを判断できる能力(情報に対する感受性)を持っており、常に情報に対する感受性を活かして、もっている情報をよりよいものにしている。
設問7.クライエントにとって就職は求職活動のゴールであると同時に、これからの会社生活の夢の実現に向けてのスタートであるとの認識から、就職決定後のクライエントに対してのアフターケアを忘れずに行っている。
設問8.交渉に際しては、闇雲に交渉に当たるのではなく、事前に相手の状況を調査(把握・分析)しておき、落としどころをあらかじめ頭に入れて交渉している。
設問9.個人情報取扱事業者に対する個人情報の開示は訂正、利用停止について、クライエントに分かりやすく説明している。(個人25,26,27条)
設問10.キャリア・コンサルタントとしての業務の範囲について、個々のクライエントとの対応の中で自ら明確化し、所定の時間内に正確に完了させている。

さて、どうでしょうか、どのくらい自信をもって回答することができたでしょうか。プロフェッショナルというレベルに到達するには高く険しい道を登らなければならないことが理解できたことでしょう。次号に続く。


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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