第349号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その24)

人材ビジネスで成功するヒント

第349号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その24)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。お読みください。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/をご覧ください。さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。
しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。
そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。
現在この事業には、三名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第三信>熟年と仕事】荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)私が親しくしていたコーラスの仲間は、定年後の「毎日が日曜日」を好きなことが出来ると当初は喜んでいた。しかし、好きなゴルフ、煙草とビール(酒は専らビール、しかも特定の銘柄しか飲まないビール党)三昧の生活も、そのうちに「俺の人生はこんなことでよいのか」と彼は疑問を持つようになり、結局は突然あっけなく病気で亡くなってしまった。やはり生きてゆくための張り合いがないと、人は駄目になってしまうのだと痛感させられた。65歳を超えて70歳に近づいた私は、友の死を契機に、次第に残された年月が気にかかってきた。いつまで、どんなふうにして仕事を続けるかと。そんなことを考えるのは、65年余りを生きてきて、漸く人生の輪郭が見えてきたためであろう。そして、人生とは何かをもう一度見直したいと考えて、昨年5月〜6月に区民大学「どうする定年後」の講座を受講した。そこで、定年後をどうするかの具体的計画を持っていない人が多いことを知ったことは、驚きであった。私としてはいつまでも世間に役立つ仕事を続けて行きたいとの意を強くした。戦後のベビーブームで生れた団塊の世代が大挙して2007年から順次60歳を迎えている。定年後、熟年はどの程度働き続けたいと考えているのだろうか。 厚生労働省「高年齢者就業実態調査(2004年)」によると、60歳代前半の男性では「年齢に関係なくいつまでも働きたい」との回答が全体の33.3%、「65−69歳まで働いていたい」が32.5%となっている。同じ調査で健康状態を聞くと、75%以上が「元気」であり、過半数が「フルタイムで働くことが可能」と答えている。現実に60歳代前半層の多くが働いている。同じ調査で60−64歳男性の就業率は04年に、68.8%となっている。このように熟年の多くは、健康で、勤労意欲もある。労働力が今後減少していくことを考えると、私ども熟年は年齢とは関係なく個々人の事情に応じて、多様な働き方をしていく必要があろう。 働くとは、はた=傍・他の人をらく=楽にすること、他の人の役に立つことと理解している。私は定年後、以前から関心を持っていた就職支援のカウンセラーの職務に就いて、8年になる。そして好きなこと、やりたいことを行いながら、他の人の役に立っていると実感している。お客様の立場に立って、目の前の仕事を一生懸命に行い、追求していく。こういった姿勢を忘れなければ、多くの協力者・支持者にめぐり合えるものである。そのことをまことに有難いことと感謝している。人生における働くことの意義を認識して、残された今後の歳月、精々社会との接点を持ち続けてゆきたいと考えている。 【次号に続く】



白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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