第352号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その27)

人材ビジネスで成功するヒント

第352号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その27)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。お読みください。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/をご覧ください。
さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。
そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。現在この事業には、三名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第5信>夢や希望を持って進もう】
荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)
厚生労働省が昨年11月に発表した推計によると、2030年の労働力人口(15歳以上の就業者と求職者)は現在の6657万人から1070万人も減少します。既に人口減少が始まっている日本では、少子化と高齢化は世界一のスピードで進んでいます。働き手が減少する社会では、従来のやり方では社会が成り立ってゆかない、改革を必要としていると考えます。例えば厚生年金受給者は、社員などとして給与をもらって働くと、給与に応じて年金が減ってしまいます。働きたくても、働く意欲をなくさせて、働かなくしてしまう制度となっています。また、パート女性の多くは夫の被扶養者となるために、年収130万円未満に留めようと仕事量を調整します。もっと女性の労働力を活かすことが出来るというのに、まことにもったいないことです。上記の例のような制度上の欠陥を改めることにより、1000万人の労働力の減少を穴埋めすることができるでしょう。 アルバイト、派遣、フリーターといった非正規雇用が増大する就職活動の現場では、多くの人が「自分は何のために働くか」にとまどい、悩みまた「希望する仕事がない」と訴えています。引きこもりやニートの方は、やりたいことが見つからないので、働けないと理由付けします。日々お会いするこのような方たちには、夢や希望の喪失感が強いように見受けます。 少子・高齢社会において私たちが模索し、必要としているのは、人生をいかに生きるかという、長期的かつ実践的な行動指針を意味する夢や希望そのものだと考えます。夢や希望を持つこと自体が、個人の思考や行動を変え、個人と社会との関係を変えていきます。夢や希望をもつことは、それらを持たなかった場合には得ることがない充実感を各人に与えてくれます。夢や希望はまさに未来への展望を与えてくれる大切なものです。 そのような観点から、私はキャリア・カウンセラーとして、相談に見える方々に対して、長期的キャリアビジョンを持つことの重要性を、声を大にして説明しています。 【次号に続く】


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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