第358号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その33)

人材ビジネスで成功するヒント

第358号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その33)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。「人材コンサルタントのコラム」です。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/ をご覧ください。さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。現在この事業には、四名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第11信>非正規雇用就業者】
荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)
人間としてあるいは自分にとって、意味のある人生とは何なのか。つまり個人個人がどう生きるかということは、人生で私どもが悩んできた大切な問題です。
自分自身の子孫を残すことは、人間を含めた生物一般に共通した願望です。しかし子孫を残すことだけが意味のある人生であるとしたら、それは動物と同じです。意味のある人生とは、必ずしも子孫を残すことだけではないことこそが、人間と他の生物とを区別する大きな違いです。
今日少子化や日本の人口減少が問題になっていますが、人間の個人の人生に対する考え方、生き方は多様であり、これは国が育児助成金を出せば解決するような単純なことではありません。
ただ一つ言えることは、少子化の背景にあるのは、若者たちの未婚率の上昇という現象です。国勢調査によると、30〜34歳の未婚率は2000年には男性が42.9%、女性が26.6%に大きく上昇しています。 
この現象を生み出しているのは、従来の年功序列・終身雇用型の雇用慣行が崩れ、不安定な非正規雇用の増大という要因が大きいと考えます。結婚したくても結婚出来ないような低収入が大きな原因であることは間違いないでしょう。
7月3日に公表された2007年就業構造基本調査によれば、非正規雇用就業者の割合が35.5%に増加しています。私どもに就職相談に来られる若い方たちには、派遣社員や契約社員から抜け出し正社員への転職を目指している方々が大勢います。
そのような若年世代の方々に安定した就業機会を提供して、結婚を決意するに足る経済的基盤を与える政策・施策が重要であり、急務であると考えます。それこそが究極の少子化対策となりましょう。
とはいえ、実効性のある施策を期待してもその実現には時間がかかります。従って、就職を目指す方々には、誰に頼ることなく、各人が働く意欲を持って、自らの能力・スキルを鍛え高めていくことで、自分の生活・人生を守っていくしかないですと申し上げています。 【次号に続く】


白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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