第380号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その55)

人材ビジネスで成功するヒント

第380号 「キャリア・コンサルタント」プロフェッショナルへの途(連載・その55)

白根陸夫のブログの読者の皆さま今日は、白根陸夫です。今日はテーマを変えました。「人材コンサルタントのコラム」です。新規事業である「職業紹介事業部」が昨年10月スタートしました。事業の詳細は、HP http://careerbrain.net/をご覧ください。さて、「職業紹介事業部」の機能である人材紹介やあっ旋は、「人材コンサルタント」の仕事です。PCC(プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー養成講座)、PSC(プロフェッショナル人材コーディネーター養成講座)、ECO(認定エグゼクティブ・コーチ養成講座)卒業生には人気の高い職業です。しかし、実際にどんなことを考えながら日々仕事をしているかについて、業界経験者でない人にはなかなか想像がつかないと思います。そこで、第343号から人材コンサルタントのコラムという題で、都度、活躍の様子を伝えてまいります。現在この事業には、四名の人材コンサルタントが従事しています(いずれもPCC又はECO卒業生です)。ご愛読よろしくお願いします。
【人材コンサルタントのコラム<第33信>タイトル:企業倒産とビジネスチャンス】
荒 隆文コンサルタント(職業紹介事業部長・満68歳)
米国発の金融不安が世界を覆っています。大手証券会社の経営破綻をキッカケに、世界中の株式市場が暴落しています。
日本でも建設・不動産を中心に倒産が相次いでいます。銀行の不良債権処理損失も膨らんでいるとのことです。 金融機関の預金残高549兆円に対して貸出額は404兆円に過ぎず、差引145兆円が金融機関に眠っていると言われています。
最近の倒産で多いのは資金繰りに目途がつかなくなったことによる倒産だそうです。銀行が融資基準を厳しくして、貸し渋りをしているからです。私の知人が経営する会社も資金繰りに行き詰まり手を挙げてしまいました。
景気後退が進展するに伴い、企業倒産は今後も高水準で推移することでしょう。
また有名雑誌の休刊が相次いでいます。以前よく読んでいた歴史のある有名な雑誌です。インターネットの普及や生活スタイルや文化等の時代の変化についてゆけなくなって、読者離れが起こっているのです。
新聞、雑誌、書籍を読まなくても、インターネットを通じて簡単に情報を得られる今日の時勢に応えられない産業の象徴が出版業界ですが、紙媒体離れはまことに寂しいことです。
一方、注目すべきは、携帯電話やパソコンの電子機器で小説やコミック、写真集などを閲覧するいわゆる電子書籍市場の急拡大です。国内の市場規模は07年度355億円で、ここ数年にわたり毎年2倍前後の成長が続いています。
特に拡大しているのは、全体の約8割を占める携帯電話向けです。残り2割を占めるパソコン向けはほとんど伸びていません。
しかも内容別に見ると、携帯向けの約8割はコミック(マンガ)だそうですから、現在急拡大している電子書籍市場は、携帯コミック市場といえます。
08年度の電子書籍市場は500億円になる見込みで、携帯コミック市場は今後も高成長が続くと予測されています。日本のコミックは海外でも人気があり、世界に誇れる日本文化の一つです。しかし、若い世代が硬い書物を読まなくなって、マンガしか読まない風潮がどんどん進んでいったら、日本はどうなってしまうのかと将来が案じられます。
上記のような産業の栄枯盛衰は必定のことです。これから解雇されたり、離職せざるを得ない方々が大勢出てくると予想されます。このことは、私どもにとっては貴重な商機、ビジネスチャンスでもあります。
今後、このようなことから人材市場に出てくるいい人材を取り込み、再就職支援、職業紹介をより積極的に行ってゆきたいと考えます。 【次号に続く】



白根 陸夫白根 陸夫(しらね りくお)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ

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